2017年 05月 26日 ( 1 )

めでたく往生せり

 四六、越後大地震の時、かねて師の御教化を受けし老婆、鍋を持ちて門口を出でんとする時、家倒れて其の下になり、いよいよ今かいなと云いて死す。師是れを聞き給い、芽出度往生せり、と仰せありき。

(香樹院語録)

 仏教は出家であれ在家であれ世間を捨てる。竹内先生は「仏法を世渡りの杖にしている」といつも弟子を叱っておられた。信心の人は身はまだ世間にあるが心は世間を捨てている。それを「即得往生」という。身はまだ世間にあるから「往生」とはいわない。往生は即ち成仏、修行の終わりであり、完成であるから「めでたい」という。死んでどこかに生まれて、なにかをしようという話ではない。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-05-26 06:57 | 香樹院語録を読む | Comments(5)