2019年 02月 23日
自分の禀受
絶対他力の大道 5
(清沢満之『絶対他力の大道』5/7)
量深師の教えを仰ぐ。「宿業は、ただ宿業と成り立たぬものであって、宿業は、如来の本願に乗託し如来の本願に救われておる所に、救わるべからざる自己を発見する。救わるべからざる宿業の自己を見出だしたことは、救いを得ている証拠である」(津曲淳三著「親鸞の大地―曽我量深随聞日録」239ページ)と。与えられた境遇を「宿業」と受け入れるところに本当の心の自由がある。自分に求め、人生に求める心にすれば、自分と人生を諦めることは死ぬに等しい。だから、一度は心に死んで、すでになに不足なく与えられていたことに気づけば、そこに新しい人生が開けてくる。
南無阿弥陀仏
by zenkyu3
| 2019-02-23 05:18
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