読者からの手紙

 拝復  毎々、樹心会々員からのおたよりを頂戴ありがとうございます。未だお目にかかっていませんが、最初からのおたよりを拝見し、静かな歩みの足どりが感じさせられ、有難いことです。一度は御返事申したいと思いつつ、今日になりました。こんなことのくり返しで日々追いまくられています-といえば言い訳のようでもあり、又、私の事実でもあります。

 私も長年、樹心会でお育てをいただいた者です。殊に竹内先生の御化導の下、会座に育てられ、お念仏に遇わせていただいたのですが、会を退いてからはトンと無沙汰のみです。寺に生まれ、少年時代に得度し、長じて生活の為に寺に在ったものです。その延長線上で聞法しても聞こえては来ず、ウロウロ迷い続けました。樹心会という会座に参加して始めて自分に困りましたし、途方にくれました。法の場に身を置かなかったら、恐らくみっともない程自分に困るということはなかったでしょう。それ程、誠意のない私ですから。

 今回のおたよりを拝見し、仏大悲の奥に自らを発見し、その自分を信ずることが出来るといわれます事、まことに尊いお言葉と感じました。念仏声中に於いて、本当に迷えるし、本当に助かるのでしょうね。機を得て、お目もじできればと思います。不躾なおたよりを差し上げ失礼いたしました。ありがとうございます。

 南無阿弥陀佛

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 十月廿五日

(1992-10-25)
by zenkyu3 | 2017-03-02 12:57 | 樹心会々員からのお便り | Comments(0)