依釈段・源空章(3)

 (原文)
 還来生死輪転家 決以疑情為所止
 (読み方)
 生死輪転の家に還来ることは、決するに疑情をもって所止とす。
 (正信偈-57)

 『選択集』に云わく、「まさに知るべし、生死の家には疑をもつて所止となし、涅槃の城には信をもつて能入となす」と。自力は自分を証明したいから努力する。努力は理想を持つ。理想はただの観念で、観念に照らせばどんな事実だって不完全だからゴールがない。しかし、よく考えれば、いま、このままの事実は完璧に成就されている。だから、なに一つ不足のない事実を受け入れることが「信」であり、受け入れてなにも問題がないから「涅槃」という。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-06-20 06:08 | 正信偈の教え | Comments(0)