依釈段・曇鸞章(5)

 (原文)
 染凡夫信心発 証知生死即涅槃
 (読み方)
 惑染の凡夫、信心発すれば、生死即涅槃なりと証知せしむ。
 (正信偈-41)

 煩悩は「生死」を見る。菩提は「涅槃」を見る。煩悩も菩提も同じ心の別々の働きで、「生死」も「涅槃」も同じ心の別々の心の状態を表す言葉です。心が心を見て心の内容物に執着を起すと心は対象に縛られ、菩提から煩悩に転落する。煩悩に転落した心は六種の心の世界を転変するので「生死」という。煩悩と菩提、心はどちらにもなる。煩悩の見る「生死」も、菩提の見る「涅槃」も、ともに心を離れてはない。こう知ることを「生死即涅槃」という。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-06-04 06:06 | 正信偈の教え | Comments(0)