依釈段・曇鸞章(2)

 (原文)
 三蔵流支授浄教 焚焼仙経帰楽邦
 (読み方)
 三蔵流支、浄教を授けしかば、仙経を焚焼して楽邦に帰したまいき。
 (正信偈-38)

 『浄土論註』に云わく、「謹んで龍樹菩薩の『十住毗婆沙』(卷五易行品意)を案ずるに、云く。菩薩、阿毗跋致を求に、二種の道有り。一には難行道、二には易行道なり」と。曇鸞は『論註』の 冒頭に龍樹の『十住毘婆沙論』(易行品)を引用しています。浄土教思想の源流を龍樹の「易行品」に見出だしたのです。天親菩薩も『浄土論』を著したとはいえ唯識思想の大成者です。もし、曇鸞が『浄土論註』を著さなかったら浄土教思想の確立はなかった。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-06-01 06:00 | 正信偈の教え | Comments(0)