依経段・釈迦章(4)

 (原文)
 凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味
 (読み方)
 凡聖、逆謗、ひとしく回入すれば、衆水、海に入りて一味なるがごとし。
 (正信偈-14)

 因縁を結べば独立した個があるように見えるこの身体も因縁が尽きれば消えていく。結ばれた因縁がほどけただけで、宇宙から見れば生まれたということも死んだということもないのでしょう。心意識もまた同じで、頭に湧いては消える感情や思いは起こす者なくして、ただ因と縁の和合離散により瞬時の休みなく生滅を繰り返している。あたかも宇宙とは動かす者なくして動く膨大かつ精密な全自動の機械のようだ。「わたし」などが入る余地はどこにもない。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-05-08 05:46 | 正信偈の教え | Comments(0)