信心獲得の御文

  されば無始已来つくりとつくる悪業煩悩を、
  のこるところもなく、
  願力不思議をもって消滅するいわれあるがゆえに、
  正定聚不退のくらいに住すとなり。
  これによりて、煩悩を断ぜずして涅槃をうといえるは、
  このこころなり。(以上、一部抜粋)

  (御文・第五帖・第五通)

 一切の罪が消滅するとは、罪は責任を負う主体についていう。信仰の世界では無我といって責任を負う主体(わたし)がない。我執あるゆえに〈わたし〉を見るが、我執落ちて、もともと〈わたし〉はなかったと知れば、〈わたし〉という観念と一緒に一切の罪が消滅する。「悪をもおそるべからず」(歎異抄・第1章)とはそういうことです。無我を悟るので「不退のくらい」といいます。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-02-13 06:01 | 御文を読む | Comments(0)