2017年 07月 18日 ( 1 )

心は内に向かない

  四三、このたび我等が一大事の後生、
  助かるも己が心、助からぬも己が心。
  我が家を出で足を東へふりむけたと西へふりむけたとは、
  一足のふりむけようでも、大きに方角がちがう。
  地獄へふり向くも我が心なり、
  極楽へふり向くも我が心なり。
  その今迄地獄へふりむけておく心をば、
  此度はふり向けなおして、
  極楽へふり向け給う善知識の御化導。

  (香樹院語録)

 心が外に向けば「地獄」への道。心が内に向けば「極楽」への道。仏はわれらの心の中におられるのである。だから、内に向かうことが「極楽」への道である。しかし、心は内に向かない。心を見て心に絶望すれば生きていられないことを本能的に知っているからである。心より金とか仕事、家族や恋のことを考えた方がずっと楽しいと信じている。臨終の床で結論が待っている。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」 


by zenkyu3 | 2017-07-18 06:15 | 香樹院語録を読む | Comments(0)