2017年 07月 05日 ( 1 )

ただ仰ぐばかりなり

  一二一、摂取して捨てぬとある大悲の実が聞こえて見れば、
  助かりたいがいらず、堕ちまいがいらず、
  なろうがいらず、仕あげることがいらず、
  ただ実言のはたらきを仰ぐばかり也。

  (香樹院語録)

 これは信心をいただいた心境を述べている。仏のお心の中に生まれてみれば、自分の心が見える。見えるとは離れている。離れるとは執着が切れている。自分の心に執着がないから自分の心がどんな状態であろうと構わない。心は色んなことを思いにしてわたしを動かそうとするが、仏にお任せした身は「助かりたいがいらず、堕ちまいがいらず、なろうがいらず、仕あげることがいらず」。心を相手にしない。放っておけば仏がよいようにしてくれる。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-07-05 06:16 | 香樹院語録を読む | Comments(0)