2017年 05月 31日 ( 1 )

人生の意義

  一五八、命は法の宝とは、
  かねてお聞かせに預って居たれども、
  今日までさほどに思わなんだ。
  いま命の危さをお聞かせに預ってみれば、
  まことに一日一日が大事の命じゃ。

  (香樹院語録)

 世間でいう「一日一日を大切に」とは汚い生への執着である。信心とは一度は心が死ぬのである。死んで新しい心で生き返るから「今日までさほどに思わなんだ」というのである。新しい人生になるのである。どんな人生か。すなわち、仏のお心の中で仏になる修行をさせていただくから「一日一日が大事の命じゃ」となる。「一度っきりの人生だから大切にしましょう」などという欲ぼけた話ではない。ちなみに、弟子の香山院師が釈をつけている。「私に曰く。其の大事の命を今日もまた一日くらしたが、若し法を聞くまいならば宝ではない。かえって罪を造るばかりじゃ」と。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


  ※2016-11-15より通算172回


by zenkyu3 | 2017-05-31 06:52 | 香樹院語録を読む | Comments(5)