2017年 05月 20日 ( 1 )

道は恕恩にあり

  四、道は恕恩にあり。恕恩と云えば想いやること也。
  人の心の食い違いは常のことなり。
  男と女と、年寄と若者と、賢いものと愚なものと、
  達者なものと病人と終に食い違うべし。
  向うの方え尤もをつけて想いやりてみれば、腹は立たぬ也。
  この想いやると云う一つを以って、あらゆる道をつらぬくと云うは、孔子様の教なり。
  我が心かなはずとも、向うの身になれば、尤もじゃと思えば心安楽。

  (香樹院語録)

 世間という処は自分の思い通りにしたい心と心が猛スピードで行き交い、いつでも、どこでも交通事故を起こしている。死者もけが人も出る。「向うの方え尤もをつけて想いやりてみれば、腹は立たぬ也」とは安全運転の秘訣でしょう。思い通りにできたことだけが人生の財産、思い通りにできた自分だけが価値がある。そんな人生観を見直さない限り、怒りから自由にはなれない。

 

南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-05-20 06:54 | 香樹院語録を読む | Comments(0)