2017年 05月 16日 ( 1 )

心持の悪い時は

  七九、秀存講師、尋ね申して曰く。
  信には疑いなけれども、
  それでも心持の悪い時がありますが、
  そんな時は、いかが致せばよろしきにや。
  師の仰せに。そんな事は他に云わいでもよい。
  ただ御念仏をしていらっしやれのう。

  (香樹院語録)

   
 信心をいただくとは心を離れて心を見る体験です。離れるから見える。"ここ"にいて"ここ"は見えない。"ここ"が見えたのは"ここ"を離れたからです。自分の心を一度は離れても、気づかないうちにまた自分の心と一体化してしまう。心への執着はしぶとくて、何度も何度も、延々と、繰り返し繰り返し、念仏して心を離れなくてはならない。秀存師は「それでも心持の悪い時があります」と。自分の心への執着を残している。香樹院師のご指導は簡単で「そんな事は他に云わいでもよい」。ただ念仏していなさい。自分の心に振り向くなと教えている。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-05-16 06:35 | 香樹院語録を読む | Comments(5)