二河白道の譬え(4)

  *5 この人すでに此に遣わし彼に喚うを聞きて、
  すなわち自ら正しく身心に当たりて、
  決定して道を尋ねて直ちに進みて、疑怯退心を生ぜずして、
  あるいは行くこと一分二分するに、東の岸の群賊等喚うて言わく、
  「仁者回り来れ。この道嶮悪なり。過ぐることを得じ。
  必ず死せんこと疑わず。我等すべて悪心あってあい向うことなし」と。

  (教行信証・信巻「二河白道」引用部分)

 「東の岸の群賊等」とは自分の心のことです。あなたは心に完全に支配されているから、心に背くことが本当に恐い。心に支配された奴隷状態を脱して心の主人になることを仏になるというが、心を自分だと信じているから、自分の心を捨てることができない。心を捨てようとすると心が呼び返す。「我等すべて悪心あってあい向うことなし」と。わたしを離れてお前は生きられないぞ、と脅す。あなたは自分の心を捨てることができない。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2018-01-11 06:03 | 教行信証のこころ | Comments(0)