空善に御掟なり

  一 四月九日に、仰せられ候う。
  「安心をとりて、ものをいわば、よし。
  用ないところをば、いうまじきなり。
  一心のところをば、よく、ひとにもいえ」と、
  空善に御掟なり。

  (蓮如上人御一代記聞書20条)

 信心は如来回向である。あちらから与えられてくる。こちらで考えついたことではない。「安心をとりて、ものをいわば、よし」。与えられたことのない人にはわからない。「用ないところをば、いうまじきなり」。信心に関係のないことは言うな。これ以上に厳しいご指示はない。日付の記録が空善の覚悟を物語っている。「一心のところをば、よく、ひとにもいえ」。経験するも容易ではないが、それを人にも経験させる。これはさらに困難である。

 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2017-10-20 06:40 | 蓮如上人御一代記聞書を読む | Comments(0)