歎異抄・第十章の読み方

  一 「念仏には無義をもって義とす。
  不可称不可説不可思議のゆえに」とおおせそうらいき。

  (歎異抄・第10章)

 無義とははからいなし。はからいが滅する処を涅槃という。仏教の根本義である。涅槃は果位の悟り。果位の悟りが因位のわたしに届いた姿を南無阿弥陀仏という。だから「念仏は無義をもって義とす」と言ったのである。不可称不可説不可思議とは仏智である。念仏は智慧の回向であるから、それゆえ「不可称不可説不可思議のゆえに」と言ったのである。はからいを捨て、すべてが如来の御はからいとお任せすれば、仏智の不思議にて、お念仏申されるのである。これが第十章の文意である。


 南無阿弥陀仏


by zenkyu3 | 2017-12-14 06:24 | 歎異抄を読む | Comments(0)