隔て心

  一九九、あなたの方から狎れ近づいて下さるるけれども、
  我等が方から受けつけぬ。参りやすい極楽え参られぬようするの也。

  (香樹院語録)

 光の方に向かわずに暗い方暗い方に心が向いてしまう。暗い方とはもちろん自分の心です。遠い過去世から身に蓄え続けた手強い習性です。永き世の習いで自分の心に指示命令されることにすっかり慣れきってしまって、いつも自分の心をご主人様のように畏れている。六道とは自分の心が造る六種の苦悩の世界。宿業の身を持って生れたのだから、六道を流転するのは前世と来世だけでなく、現世だって流転の真っ最中です。自分の心を主人とする限り六道の苦悩を逃れることは出来ない。あなたがそれを望んでいるから。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-09-08 06:05 | 香樹院語録を読む | Comments(0)