雨夜の月

  一七〇、「弥陀たのむ人は雨夜の月なれや、
  雲晴れねども西えこそ行け」。
  忘想転倒の雲は臨終まで晴れねども、
  御回向の信心に不断光の光がまします故、
  心不断にて往生なる也。

  (香樹院語録)

 この法語の題は「雨夜の月」です。月の光で雲が透けて見える情景に譬えて、智慧(月)の光をいただいて始めて貪瞋煩悩(雲)が見える信心の相を伝えようとする。信心の先には 「往生なる也」の未来があるが、未来(仏)が現在(凡夫)を照らすので、念仏者は未来(成仏)を目指して歩みを進めることができる。「未来は明るいか」と竹内先生はいつも言われた。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-09-12 06:58 | 香樹院語録を読む | Comments(0)