わけ知った子には教えにくい

  二五、たのむ謂れも知って居る。
  悪人じゃと云うをも知っている。
  後生大事も呑み込んでいる。
  頑是なきわけ知らぬ子には教えよい。
  なにもかも合点して、悪事やめぬには仕方がない。
  浄土真宗の門徒、多くは皆この通り。
  御化導も呑み込み切って居ながら、
  我が身の地獄を何とも思わぬは残念也。

  (香樹院語録)

 仏法は心を映す鏡である。智慧の鏡に曇りはない。法を聞いて心を見ない者は法を聞いていないのである。ただ言葉を覚えただけである。念仏の真似事をしただけである。心を見ないのは心を見るのが恐いのである。心が少しはましになったら鏡を覗いてみようと思っているが、死ぬまで心が見られない。浄土真宗の門徒、多くは皆この通り。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」 


by zenkyu3 | 2017-07-28 19:54 | 香樹院語録を読む | Comments(0)