解脱の耳をすまして聞く

  八四、聞くと云うに二あり。
  一には、無名無実に聞く。唯おおように聞く。名聞人並に聞く。
  二には、解脱の耳をすまして聞く。

  (香樹院語録)

 「聞く」とは自分の意見を持たない。心の器を空っぽにして、一言も聞きもらすまいぞと覚悟を決めて、言葉の奥にある善知識の本意に鋭く迫る。聞くうちに、やがて心が空っぽになる。なにを聞いているのか。なにが聞きたかったのか。なにもわからなくなる。空っぽになった心に仏心が入ってくださる。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-07-08 06:25 | 香樹院語録を読む | Comments(0)