甘露法

  八三、病があれば、何を食うても味がない。
  病がなくなれば、食うものに皆な味がある。
  無明業障の病をやわらげてもろうたれば、
  甘露の味のある御法なり。

  (香樹院語録)  

 心の問題は心から出てくる。心の問題とは「思い通りにしたい」貪欲と、「思い通りにならない」怒り。貪瞋煩悩に鼻面を引き回されてヒイヒイいって奴隷のような身の上なのに、そのことに気づいていない。気づいていないことが「無明」という病である。「思い」(心)を主人とも仰いで、「思い」を実現して心を喜ばしたい。心に完全に惑わされてしまっている。これを「無明業障の病」という。心を主人とするのではなく、心の主人にならなくてはならない。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-06-29 06:00 | 香樹院語録を読む | Comments(0)