法門に狎るる人

  三九、妙念の話に、

  寺に住むものと、顔の古き同行とは、
  皆な鬼の喰い物なりと、
  時々仰せられたりと。

  (香樹院語録)

 世間は人が共存するために造った人為的な空間ですから、この中で生きるには実に細かなルールがある。道徳といって心までコントロールする。順応できない者には牢獄のような場所だ。出家であれ在家であれ仏教は"世間"を捨てる。信心の人は“身”こそ世間にあるが“心”は世間を捨てている。しかし、「寺に住むものと、顔の古き同行」は身も心も世間を生きている。お寺は仏様のおられる浄土であるのに、お寺を世間にして恥ずかしくない。

 南無阿弥陀仏

 柏原祐義・禿義峯編「香樹院語録」


by zenkyu3 | 2017-05-24 06:25 | 香樹院語録を読む | Comments(0)